前田司郎(原作・監督・脚本)って知ってる?

一度知ったらクセになる!?前田司郎ワールド全開!ジャンルを越えてボーダレスに活躍するクリエイター、映画監督に初挑戦!

演劇・小説・ドラマなど、ジャンルを飛び越えボーダレスに活躍するクリエイター・前田司郎が、自身の同名小説で映画監督に初挑戦。
前田の真骨頂といえば、やはり台詞。一見脱力系に見せながら、人間同士の〝わかりあえなさ〟と〝わかりあいたさ〟のせめぎ合いを鋭く描き、
笑いだけに留まらず、やがて果てしない宇宙的哲学にまで昇華する前田ワールド。
今回、映画で前田が描くのは、たった4名の男女が旅する物語。
移動中に繰り広げられる会話劇は、これまでの前田ワールドの魅力が遺憾なく発揮されている。
一度、知ってしまうと、ハマらずにはいられない、この神的世界に心酔してしまう人が急増中!

コメント

「他人の人生を垣間見るのは面白い。いろいろあって、そこそこに大変で。他人事だから知ったことじゃないが、ほどほどに気になる。前田司郎の描く世界はいつもそんな感じだ。観るとなぜか、自分の人生を振り返らずにはいられない。だから、好きだ。」行定勲 (映画監督)
「何でもなさそうな中に、なんだか豊かな瞬間が散りばめられている。それが前田作品の魅力です。あれこれ考えずに、登場人物たちの「旅」に付き合ってみてください。最後にちょっとやられます。」中島由貴(NHKドラマディレクター「お買い物」「迷子」)
「初期の名作戯曲「家が遠い」を彷彿とさせる。 男同士のお馬鹿な会話を書かせたら、前田司郎は天下一品」平田オリザ (劇作家・演出家)

プロフィール

 前田司郎 (原作・監督・脚本)
1977年、東京生まれ。作家、劇作家、演出家、俳優。五反田団主宰。
08年「生きてるものはいないのか」にて第52回岸田國士戯曲賞を受賞。また小説家として07年「グレート生活アドベンチャー」にて第137回芥川賞候補、09年「夏の水の半魚人」で第22回三島由紀夫賞を受賞。著書に「愛でもない青春でもない旅立たない」「誰かが手を、握っているような気がしてならない」(講談社)「グレート生活アドベンチャー」「逆に14歳」(新潮社)「濡れた太陽 高校演劇の話」(朝日新聞出版)など。
自作の小説「大木家の楽しい旅行 新婚地獄篇」(幻冬舎)が11年に、『生きてるものはいないのか』(石井岳龍監督、原作・脚本/前田司郎)

が12年に映画化。シナリオライターとしても、『横道世之介』(沖田修一監督、脚本:沖田修一・前田司郎)、NHKドラマ「お買い物」を担当、放送文化基金賞 平成21年度テレビドラマ番組賞、2008年度ギャラクシー賞優秀賞を受賞。
演劇作品では、五反田団として1997年立ち上げ以来、これまで40作品以上を発表しているほか、高校生から他劇団まで、作品の提供や演出を務める。
また、自身の作・演出・出演による09年「すてるたび」をベルギー、スイス、ハンガリー、フランス、シンガポールで上演。以後、海外での公演も積極的に行う。

画像:前田司郎監督

前田司郎監督インタビュー

――これまでご自身の戯曲や小説が映画化されたり、映画の脚本を手がけたりということはありましたが、いつかご自分で監督をしたいっていう気持ちはあったんですか?

前田 それがほとんど映画を見ないので、映画監督への憧れみたいなものはありませんでした。お話をもらった時も、演劇や小説と使う道具は違うけれど、作品をつくるという意味では一緒、っていう、軽い気持ちで受けてしまったところはあります。

――初監督作品で、原作・脚本もご自身で手がけることになりましたが、いかがでしたか。

前田 それが一番よけいな摩擦を生まないだろうと思いました。ただ、当初は別の原作を考えていたんです。以前、発表した小説で、演劇作品にもした「偉大なる生活の冒険」を考えていました。それが震災の影響で撮影スケジュールが延びていくうちに、主人公に内定していた井浦新さんの年齢が当初の設定から離れてきてしまいまいした。そこでプロデューサーと相談し、作品を変えてみてはどうかという提案をいただき、ちょうどその頃、文芸誌の「すばる」で連載を準備していたので「こういう作品があるんですけど」と話したところ「これ、いいじゃないですか」となりました。それが『ジ、エクストリーム、スキヤキ』だったんです。

――映画の場合はスタッフワークもあって、全篇にわたってあらかじめ決めておかなくてはならないことが多いですよね。

前田 そうなんです。もちろん芝居の台本でも、一度完成と決めたらそこから大幅にいじることはしないんですけど、ディテールについては稽古場でつくっていく部分がけっこうあります。稽古なら失敗もできるし、そこから面白い展開が生まれることもある。でも映画の場合、最初から細部まで完成したイメージを要求されます。それがないとスタッフが動けませんし。芝居と同じような感覚でいて、ちょっとした思いつきで「役者が画面に入ってくる方向を変えてみましょう」なんてやると、照明を組み替えたりして2時間ぐらいかかってしまう。そこがちょっと戸惑った部分ではありました。

――井浦新さん、窪塚洋介さんについてお聞かせ下さい。

前田 井浦新さんはすごく誠実で真面目な方で、いい意味で、俳優っぽくないところがある方。いろんな経験をされている中で、それを俳優業に活かしている感じがしたんです。そこがいいなと思ってお願いしました。窪塚洋介さんは、お会いする前はちょっと怖いイメージがあったのですが(笑)お会いしたら、すごくセンスの合う方で、これは一緒に面白いものがつくれるなって思いました。

――二人ともボンクラっぽい会話のグルーヴが最高でしたね。

前田 撮影前に稽古の時間を多めにとってもらいました。それが大きかったです。最初はしっくりいかない部分もあったんですけど、稽古を重ねていくうちにカチっとはまった瞬間があって、以降それを共有することができたので。

――音楽を岡田徹さんが担当され、ムーンライダーズの曲も使われています。

前田 もともとムーンライダーズはすごく好きだったんです。音楽を使うんだったら是非ムーンライダーズにしたいと思っていました。岡田徹さんにはオリジナル曲をつくってもらったりもしたんですけど、いろいろ話していくうちにムーンライダーズの楽曲(「馬の背に乗れ」「僕の努力」「Cool Dynamo, Right on」)をそのまま使わせてもらうことになりました。

続きを読む

「ジ、エクストリーム、スキヤキ」とは?

井浦新×窪塚洋介、『ピンポン』の名コンビが復活!ムーンライダーズの名曲と共に、エクストリームな旅に出かけよう。

出演は『ピンポン』以来、実に11年ぶりの共演となる井浦新と窪塚洋介。ふたりの息のあった絶妙な掛け合いは、本作の最大の見どころ。
そんなどこか夢見がちな男たちと一緒に旅をするヒロインに、市川実日子と倉科カナ。
また、前田が脚本を担当した『横道世之介』の高良健吾と沖田修一監督が友情出演し、監督デビューに華を添えている。
また音楽は、惜しまれながら2011年に活動休止を発表、35年の活動に終止符を告げたムーンライダーズのメンバー・岡田徹が担当。
劇中でも“思い出の曲”としてムーンライダーズの音楽がBGMとして流れ、ドライブ中の4人の男女の心を、やさしく包み込む。
全編を彩るムーンライダーズの名曲と共に、特別(エクストリーム)な旅に出かけよう。

STORY / ストーリー

 忘れたいけど、なかなか忘れられないこともあるよね。未来は見えないけど、せめてそっちを向いていこう
大川 「縁切った人と会っちゃったら、
          それ縁切れてねぇじゃねぇか」
洞口 「だからつないだんだよ」
大川 「つないだり切ったりできんのかよ?」
洞口 「できねぇのかよ」
フリーターの大川(窪塚洋介)のもとに突然、絶縁状態だった学生時代の友人・洞口(井浦新)が15年 ぶりに現れる。「縁切った人と会っちゃったら、縁切れてねぇじゃねぇか」「だからつないだんだよ」大川はあきれながらも言いくるめられ、同棲相手・楓(倉科カナ)と、洞口の昔の恋人だった(?)京子(市川実日子)を巻き込み海へ行くことに。「今さらなんだよ」「何があったんだろ?」「おみやげ買いたい」どこかちぐはぐな空気と???がうずまく中、一日だけの特別(エクストリーム)な旅が始まる。どうして15年も会わなかったのか?

CAST / キャスト

洞口(井浦新) 大川(窪塚洋介) 京子(市川実日子) 楓(倉科カナ)

洞口(ほらぐち)

1974年、東京都生まれ。映画『ワンダフルライフ』(98年/是枝裕和監督)に初主演。以降、映画を中心にドラマ、ナレーションや雑誌での連載など幅広く活動。主な作品に『ピンポン』(02年/曽利文彦監督)、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08年/若松孝二監督)、『空気人形』(09年/是枝裕和監督)。『かぞくのくに』(12年/ヤン・ヨンヒ監督)で第55回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12年/若松孝二監督)では、日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞。異なる二つの役柄を演じ高い注目を集める。今後、『彌勒』(13年夏公開予定/林海象監督)、『そして父になる』(13年9月28日(土)公開/監督:是枝裕和)、『楽隊のうさぎ』(13年冬公開予定/鈴木卓爾監督)などが控える。また箱根彫刻の森美術館にて、作品展『井浦新 空は暁、黄昏れ展』を開催。4月からはNHK『日曜美術館』のキャスターを担当、『京都国立博物館 文化大使』に就任。

大川

1979年、神奈川県生まれ。映画『GO』(01年/行定勲監督)で第25回日本アカデミー賞の新人賞と史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。映画『ピンポン』(02年/曽利文彦監督)『凶気の桜』(02年/薗田賢次監督)『Laundry』(02年/森淳一監督)『魔界転生』(03年/平山秀幸監督)『同じ月を見ている』(05年/深作健太監督)『俺は君のためにこそ死ににいく』(07年/新城卓監督)『まぼろしの邪馬台国』(08年/堤幸彦監督)『パンドラの匣』(09年/冨永昌敬監督)『東京島』(10年/篠崎誠監督)『行きずりの街』(10年/阪本順治監督)『源氏物語』(11年/鶴橋康夫監督)『ヒミズ』(12年/園子温監督)『Monsters Club』(12年/豊田利晃監督)『ヘルタースケルター』(12年/蜷川実花監督)など。2006年から卍LINE(マンジライン)名義でレゲエDeejayとしての音楽活動を行っており、4枚のアルバムをリリースしている。舞台では「血は立ったまま眠っている」(10年/蜷川幸雄演出)「血の婚礼」(11年/蜷川幸雄演出)で主演。 「シンベリン」(12年/蜷川幸雄演出)ではロンドン公演で初の海外舞台を経験する。2013年8月から宮本亜門演出の舞台「iSAMU」に主演。

京子

1978年、東京都生まれ。10代よりモデルとして活躍。雑誌「Olive」の専属モデルを経て、『タイムレスメロディ』(00年/奥原浩志監督)で長編映画デビュー。『blue』(03年/安藤尋監督)では、モスクワ国際映画祭・最優秀女優賞を受賞した。その他の映画出演作に『とらばいゆ』(01年/大谷健太郎監督)『嫌われ松子の一生』(06年/中島哲也監督)『めがね』(07年/荻上直子監督)『マザーウォーター』(10年/松本佳奈監督)『レンタネコ』(12年/荻上直子監督)など。テレビドラマ作品は「すいか」(03年/日本テレビ)、「喰いタン」(06年/日本テレビ)、「篤姫」(08年/NHK)、「お買い物」(09年/NHK)、「階段のうた」(12年/TBS)、「黒の女教師」(12年/TBS)などに出演。 2013年は大河ドラマ「八重の桜」(NHK)に出演中。

楓

1987年、熊本県生まれ。09年にNHK連続ドラマ小説「ウェルかめ」の主演女優に1775人の応募者の中から抜擢。その後もドラマでは「mother」「名前をなくした女神」など話題作に連続出演。『GROW愚郎』(07年/榊英雄監督)で映画デビュー後、『スーパーカブ』(07年/室賀厚監督)『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08年/塚本連平監督)『砂時計』(08年/佐藤信介監督)などに出演。『koganeyuki』(08年/古新舜監督)と『花子の日記』(11年/松本卓也監督)では主演を務める。以降も『夢売るふたり』(12年/西川美和監督)『みなさん、さようなら』(13年/中村義洋監督)『遠くでずっとそばにいる』主演(13年/長沢雅彦監督)など映画に多数出演。今後『キッズ・リターン 再会の時』(今秋公開予定)などが控える。

画像:岡田 徹 (ムーンライダーズ)

音楽:岡田 徹 (ムーンライダーズ)

2011年に活動休止を発表した ムーンライダーズのメンバー・岡田 徹が、本作の音楽を担当。
さらに挿入歌として、ムーンライダーズの「馬の背に乗れ」「僕の努力」「Cool Dynamo, Right on」の3曲が登場する。

「監督、プロデューサーの方と打合わせを重ねていくうちに、BGM的(芝居では使ったことないとのこと)なモノではなく、そこかしこにライダーズの音楽をちりばめたい願望が強いことが判明w。リストアップされた楽曲からまんま使う曲を選び、あとは映画のためにリアレンジしました。 エンドロールを見ると、え、こんなに曲あったけ?の印象持たれるかもしれません。ある曲は喫茶店内で流れる8ビットなインストに、ある曲はホテルのロビーで流れる音楽に、といったようなモノに姿を変えて潜んでいます w。 先日デカいスクリーンで初号試写を見ました。編集作業で何回も見てるのに、通しでも何回も見てるのに、ラストシーンからエンドロールいっぱい涙が止まりませんでした。大学生時代ってあんなだったよな+ムーンライダーズの来し方が重なって、不覚にも、、。」          ムーンライダーズ 岡田 徹

岡田 徹 プロフィール

1949年生まれ。音楽家、音楽プロデューサー、ムーンライダーズのキーボーディスト。73年に「はちみつぱい」に参加。解散後ムーンライダーズに参加し、現在に至る。08年には、エイプリルズのイマイケンタロウ、ELEKTELのporymoogとCTO LAB. を結成。PSY・S、パール兄弟、プリンセス・プリンセス(バンド名の命名者でもある)、野田幹子など様々なアーティストのプロデュースを担当。数多くの映画・アニメのサウンドトラック、CM音楽も手掛けている。

ムーンライダーズ プロフィール

メンバー:鈴木慶一(Vo. G.) 岡田徹 (Key.) かしぶち哲郎 (Dr.)
武川雅寛 (Vl Tr.) 白井良明 (G.) 鈴木博文 (B.)

日本語による独自のロックを開拓し、アルバム『センチメンタル通り』1枚を発表し解散した「はちみつぱい」を母体として75年に結成。76年1月には“鈴木慶一とムーンライダーズ“名義でファースト・アルバム『火の玉ボーイ』を発表。77年2月にはアルバム『ムーンライダーズ』を発表、86年の『Don,t trust over 30』発表後の5年に及ぶ活動停止まで、コンスタントにアルバムを発表。 活動停止中も各メンバーはソロ活動を展開。91年に『最後の晩餐』を発表し、NHKホールでライブを行う。92年には『A.O.R.』、95年にはミニ・アルバムも含め3枚のアルバムを発表、96年12月、20周年記念アルバム『Bizarre Music for You』をリリース。矢野誠、矢野顕子、糸井重里、野宮真貴などが参加して話題となる。98年、キューンソニーに移籍して『月面讃歌』を発表。04年、バンド名を冠したMoonriders Records を発足し『P.W Babies Paperback』をリリース。06年にはデビュー30周年を迎え、日比谷野外音楽堂で多数のゲストと共に記念ライブを行う。11年、35年の活動に終止符を打ち、無期限活動休止に入ることを発表。

続きを読む

THEATER / 劇場情報

特典付き特別鑑賞券¥1,300(税込)絶賛発売中 ※当日一般¥1,800(税込)の処 ※一部劇場を除く 劇場窓口にてお買い求めの方に限り先着限定で、「ジ、エクストリーム、スキヤキ」オリジナルポストカードをプレゼント

掲載されている商品、金額の一部は消費税改定前の価格表記となります。

井浦 新 窪塚洋介 市川実日子 倉科カナ
黒田大輔 西田麻耶 内田 慈 安倍健太郎/高良健吾 (友情出演) 沖田修一 (友情出演)

原作・監督・脚本:前田司郎 音楽:岡田 徹 エンディング・テーマ:「Cool Dynamo,Right on」ムーンライダーズ(moonriders records) 製作:重村博文 森山 敦 木幡久美 井上 潔
プロデューサー:宮崎 大 山下義久 アソシエイト・プロデューサー:田口智博 撮影:平野晋吾 照明:小川大介 音響:黄 永昌 美術:平井淳郎 スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイクデザイン:勇見勝彦 写真:黒田光一 編集:佐藤 崇 助監督:松尾大輔 製作担当:岸根 明 製作:キングレコード スールキートス アグン・インク
企画・製作プロダクション:アグン・インク 配給:スールキートス 宣伝協力:ブラウニー 原作小説:「ジ、エクストリーム、スキヤキ」 (集英社刊) 10月発売予定
オリジナル・サウンドトラック:「ジ、エクストリーム、スキヤキ」(ウルトラ・ヴァイヴ) 11月6日発売予定
c2013「ジ、エクストリーム、スキヤキ」製作委員会 2013年/111分/ビスタサイズ/DCP 

もどる